「Zenly(ゼンリー)」を知っていますか?ゼンリーは10代の若い世代を中心に人気のあるアプリです。実はこのアプリ「怖いね」「入れちゃダメ」といった注意喚起の意見が多いんです。今回はゼンリーの危険性や実際の事件などをご紹介します。
ゼンリーが怖いと言われる理由
なぜゼンリーは「怖い」「危険」などと言われるのでしょうか。それはゼンリーの持つ機能が結果的に、利用者をトラブルに巻き込む危険性があるからです。
犯罪(ストーカーなど)につながるアプリである
「Zenly(ゼンリー)」はアプリでつながった相手の位置情報を、即時に知ることができる「位置情報アプリ」の一つです。そして、その位置情報はお互いに24時間リアルタイムで共有することができるのです。
この機能が、悪意のある人に使われると犯罪につながる恐れがあります。
例えば、位置情報アプリがない状態であれば、ストーカーはストーカー被害者の実際に被害者の近くで監視する必要があり、現場をおさえれば警察に助けを求めることができます。
しかしストーカーが位置情報を共有していれば、被害者や被害者の協力者が目視できないところから被害者の位置情報を把握し、人通りが少ない場所にいる時を狙って被害者に近づくことが簡単にできるようになります。
このように、
ストーカーにとって、とても都合の良いアプリだと言えるのです。
空き巣をされる可能性がある
ゼンリーで位置情報を共有することで、空き巣は、家主が確実に家にいない時を知る絶好の機会を得ることができます。
例えば、SNSの画像・家族の写真・ゼンリーを組み合わせることによって、空き巣は「ターゲットが家族と共に家を空けている期間」を知ることができます。
そして、ゼンリーを使えば、家から出発したターゲットが家に戻ってくる兆候を察知することができます。空き巣は安心して作業に取り掛かることができるでしょう。空き巣にとってこんなに便利なものはありませんよね。
このように、
空き巣にとって、とても都合の良いアプリだと言えるでしょう。
自宅の特定の可能性がある
元々、ゼンリーで位置情報を交換した相手の自宅を知らないとします。そんな場合でも、ゼンリーは日々の位置情報から、滞在時間の長い場所を特定して「自宅」として場所をマーキングしてくれる機能があります。
知らないうちに、自分の自宅を知られてしまう。友達に自宅を知られてしまうこと自体には、特に害があるわけでないです。しかし問題は、ゼンリーの機能をよく理解しないまま自分の知らぬ間に個人情報がもれる危険があるということです。
個人情報が知らない内に漏れてしまうアプリだと言えるでしょう。
人間関係のトラブルにつながる
ゼンリーは一般的に「仲の良い友達」とコミュケーションを円滑にするツールです。
コミュニケーションの中で、身近な存在をうらやんだり、憧れたりという感情を持つことは自然なことです。しかし、その自然な気持ちが、もっと相手のことを知りたい、何をしているか知りたい、独占したいなどという「過剰な気持ち欲望」になることもありますよね。
ゼンリーはその過剰な欲望を叶えるアプリになってしまいます。
リアルタイムで友達がどこで何をしているかをアプリで知ることができる。するとアプリで常に確認せずにはいられないといった気持ち「アプリ依存症」になりえるんです。
常に位置情報を確認しているという事を、何かの拍子に相手に知られたときには、繊細な学生時代の友人関係は簡単に壊れてしまうかもしれません。
このように、
人間関係のトラブルにつながりやすいアプリだと言えるでしょう。
ゼンリーの危険性とデメリット
犯罪(ストーカーなど)を受ける危険性
まさか、私の知り合いはストーカーみたいなことはしない。そう思っていても、相手は少しのきっかけであなたの位置情報を利用するかもしれません。
ゼンリーのストーカーみたいなことしてきた男の子のインスタに眠れないからこんなとこまで来たって私の家の最寄り駅まで来たストーリーが朝上がっててぞわぞわぁってしたんだよって話聞く?
— あおりんご (@aorinn__go_) May 11, 2022
お互い合意の上でアプリを使っているから「たぶん大丈夫」、「少しくらいなら大丈夫」と相手は自分の判断で位置情報を使うことができます。一度情報を知られてしまえば「相手任せ」になるのです。
犯罪(ストーカーなど)を受ける危険性があるアプリだということを知っておく必要があります。
犯罪(ストーカーなど)をしてしまう危険性
自分はストーカーみたいなことはしない。そう思っていても、少しのきっかけで相手の位置情報を利用してしまうかもしれません。
同じタイミングで東京いってゼンリー見てストーカーする
— あの🌼.*【おれなんか】 (@TSP_Ano) May 14, 2022
ゼンリーを使えば、普通は知ることのできない旅行などの「非日常の様子」を知ることができる!
そんなワクワクする可能性に抗えず、位置情報を利用してしまうかもしれませんよね。
あんちゃん通話できるかなって思ってゼンリーみたら家に帰ってる途中で家に近かったから見守ってるんだけどストーカーみたいで草
— あさたくみる (@A_sa_za_) May 9, 2022
相手の都合を思いやって、通話しやすい時間を選びたいと思う事ありますよね。しかし、そうやって家に付く瞬間を今か今かとずっと待っているなら、それはストーキングかもしれません。
ゼンリーは軽い気持ちから「ストーキング」ができてしまうアプリです。
自分を客観的に見て、「行動に制限をかけられる」方は以外は、少しのきっかけで犯罪まがいのことをしてしまうかもしれません。自分が何かにのめり込みやすい性格であったりする場合は、「私、危ないかも」とゼンリーには近づかないように意識する必要があるでしょう。
いつの間にか犯罪行為をしてしまう危険性のあるアプリであると知っておこう。
自分が病んでしまう可能性
やっぱ僕っておかしいのかな、好きな人から早く返信こないとおちつかないしゼンリーとか結構監視しちゃうし
— 😈れい (@reireimenhera) October 27, 2020
なんかきになるとめちゃくちゃ病むし
僕やっぱおかしいか
ゼンリーを使って相手の位置情報を知ることはできますが、相手が「何を考えているのか」「本当に自分を好きなのか」を知ることはできません。位置情報から相手に対する妄想だけが先立ってしまえば、心が病んでしまうかもしれませんね。
いじめから逃げられない危険性
ゼンリーで位置情報を共有すれば、自分の位置情報は常に把握されてしまいます。
相手が例え少人数であっても、自分の位置を特定されれば、逃げることはまず無理でしょう。
いじめから逃げても見つかってしまう、そんな絶望的なツールになってしまうかもしれません。信頼できない相手とは、絶対にゼンリーで位置情報を交換しないようにしてくださいね。
ゼンリーはいじめから逃げられなくなる危険性のあるアプリだと知っておこう
常に監視されている気がして疲れる
自分の居場所を知られても、最初は「別に気にならない」かもしれません。しかし誰かに常に自分の居場所を知られている、ことはストレスになっていく可能性があります。
疲れたのでインスタとゼンリー消しますなんならLINEも消したいけど業務連絡あるからナ
— じん みゆう (@miyuu0205) February 21, 2021
インスタやLINEという連絡ツールでも、常に誰かとつながっている状態が苦痛になることもありますよね。位置情報アプリでで居場所を知られていれば、相手はその気になれば実際に近づいてくることができます。位置情報アプリは連絡ツールよりも疲れやすいと言えるでしょう。
恋人間のトラブルになる
恋人同士であれば、「いつでもお互いのいる場所を知りたい人」もいれば、「お互いに自由にしていたい人」もいますよね。
ゼンリーは恋人同士の「浮気防止アプリ」として使用されることがあります。しかし、恋人同士がまったく同じ価値観ということはないでしょう。浮気はしないけど一人の時間も大事にしたい、と片方が思っていればトラブルになってしまうかもしれません。
わたしが1人で図書館で勉強してたらゼンリーでそれを見た彼氏が図書館来て草。何時からいるかも把握されてた。ストーカー彼氏か❔🥱
— しらたま (@oishiikonnbu) May 1, 2022
彼女は図書館で集中して勉強していたと思われます。彼女が一人じゃないと集中できないタイプなら彼氏は邪魔になってしまうかもしれません。「一緒に勉強しよう」と誘われていないなら、彼女をその日はほっといてあげるのも優しさかもしれませんね。
身を守るためのゼンリーの機能
ゴーストモード
「今は位置情報を知られたくない」という方に向けてゼンリーには「ゴーストモード」という機能があります。ゴーストモードには「あいまい表示」と「フリーズ表示」があり友達ごとに設定することができます。
- あいまい表示
- 実際の位置とずれた場所(10m~1.2km)を表示
- フリーズ表示
- フリーズ設定をした時点の位置のまま固定表示される
とても便利な機能に思えるのですが、「あいまい表示」は相手に「あいまい表示」をしてることがばれてしまうのです。そしてあいまい表示をされている友達は、なんと「正確な位置をリクエスト」する機能を使うことができます。
また自宅で「フリーズ表示」にしたまま外出して、外で友達と会ってしまった時にも相手に「フリーズ表示」をしていたことがばれてしまいます。
これらは友人関係のトラブルになりやすい機能と言えるのではないでしょうか。どうしてもゴーストモードを使う必要のある場合には上記のトラブルの可能性を考えて使う必要があります。
プライベートモード
ゼンリーには、位置情報を交換している友達の友達「知り合いかもしれないユーザー」を紹介してくる機能があるので、思いもよらない人が友達申請をしてくる可能性があります。またランダムでIDを入力した人が、たまたまあなたのIDを入力して友達申請を送ってくることもあるでしょう。
ゼンリーの追加急に来て誰かと思ったら中学の同級生で同じ駅にいたんだけど「どうやって俺のゼンリー見つけたん」って聞いたら「勝手に追加された!」とか言ってて怖い
— あずさ (@sensitive_pad) May 10, 2022
たとえ、昔の同級生であっても突然友達の申請が来れば怖い思いをするかもしれません。上記のコメントでは男性同士のようですが、たとえ男性であっても怖い思いをしたようです。女性はより一層注意をする必要があるでしょう。
ゼンリーは位置情報という重要な個人情報を扱うアプリですので、知らない人からの申請を遮断する「プライベートモード」にしておくことをおすすめします。現在のゼンリーの友達だけがメッセージやスタンプを送ることができますし、連絡先にいる友達だけがゼンリーの友達申請を送ることができます。
連絡先にいると、相手は断られても何度も友達申請を送ってくることができます。ゼンリーを使っている場合「連絡先の登録」も注意して行うようにしてくださいね。
おすすめユーザーをオプトアウト
友達申請を制限するプライベートモードもよいですが、そもそも相手に「知り合いかもしれないユーザー」として表示させない機能があります。それが「おすすめユーザーをオプトアウト」です。この設定をONにしておけば、知らない人に自分の存在をしられることを極力少なく知ることができるでしょう。
ゼンリーで実際に起きた事件はある?
ゼンリーかどうかは不明なものもありますが、実際に位置情報アプリを使って起きた事件がありますのでご紹介します。
アプリでストーカー容疑 逮捕の男「彼女が心配だった」
https://s.mxtv.jp/mxnews/kiji.html?date=46512753
まずストーカーの男性は、彼女の寝ている間に「指紋認証」で勝手に位置情報アプリを彼女のスマホに入れています。「心配」は彼女のプライバシーを尊重したうえでする必要があるでしょう。男性は彼女のことを「心配していた」ではなく「信用していなかった」というのが正しいのかもしれませんね。
中学生、インスタで知り合った少年らに暴行受ける 身に覚えのない事実で怒り買ったか
https://www.kobe-np.co.jp/news/backnumber2/202108/0014615491.shtml
こちらの記事では、被害者が少年たちに暴行を受けた後に、ゼンリーを使った別の人物に二次被害を受けています。
タクシー強盗の被害女性救った“位置確認アプリ”
https://www.fnn.jp/articles/-/85980
こちらの記事では、タクシーのトランクの中に拉致された女性が、位置情報アプリ(ゼンリーかは不明)を使って救出されています。まず女性はLINEで家族に助けを求め警察に連絡、そして女性の夫が位置情報アプリで女性の位置を警察に伝えられたおかげで無事に助け出されています。
トランクの中から救出された女性のように、家族の安全を守るためという目的で使うならとても役立つツールとなりそうですね。小さな子供をもつ親は、位置情報アプリを効果的に使うこともできそうです。
ゼンリーの乗っ取りについて
ゼンリーの乗っ取りは少ない
LINEやTwitterなどのアカウントを乗っ取られたという事件は多いですが、ゼンリーを乗っ取られたという事件は特には見当たりませんでした。
俺ゼンリー乗っ取られた?
— ْ” ひ で と し ” (@Pikachu_H5) August 3, 2021
めちゃくちゃ知らない会話あるし
スタンプ送ってないよ俺
Twitter上で「ゼンリー乗っ取られたかも?」という疑念を持つ人がいらっしゃいました。ゼンリー上で知らない会話が交わされているとしたら乗っ取りの可能性は高いと思われますが、今現在、被害者は危機的状況にあるというわけではなさそうです。
ゼンリーを乗っ取ったとしても、ゼンリーを交換している友達同士ではLINEなどの他のSNSを交換していることが多く、乗っ取られたことを知らせやすいという事が「危機的状況にはならない」要因かもしれません。
友達の位置情報を知られてしまう危険性
不利益があるとすれば、乗っ取られた本人ではなく、本人と位置情報を交換している友人かもしれません。例えば、友人が有名な芸能人であったとしたら、乗っ取ったことで居場所がわかりますし、会話もすることができます。
位置情報を交換している家族や友人を守るためにゼンリーのアカウント情報は誰にも漏らさないようにするべきでしょう。
ゼンリーを乗っ取られないためには
認証コードを教えない
ゼンリーにログイン時、使用している端末がいつもと違う場合、ゼンリーは電話番号宛にSNSで認証コードを送ります。いつもと違う端末の使用者がログインしようとしてますが大丈夫ですか?とゼンリーが聞いてきているわけです。認証コードがないと新しい端末からログインはできません。
ですので、自分のスマホ(いつも使っている端末)を
- 認証コードが表示されている画面を見せないこと
- 認証コードを教えないこと
以上を徹底すれば、認証コードを第3者に知られることはありませんので不正ログインを防ぐことができます。
自分のスマホを渡さない
ゼンリーは電話番号宛に認証コードを送ってきますので、電話番号が変更されてしまうことには気をつける必要があります。
誰かが悪意を持って、あなたの端末を使ってゼンリーの登録電話番号を変えてしまった場合、認証コードは新しく登録された電話番号に送られることになります。
新しく登録された電話番号の持ち主は、「あなたとして」ゼンリーにログインすることができるようになり、一方であなたはログインができなくなってしまうんです。
自分のスマホを誰かに貸したりしないことで不正ログインを防ぐ
まとめ
今回は「怖い!」という意見のあるゼンリーの危険性や事件、乗っ取りなどについてご紹介しました。
ゼンリーは危険性が多いアプリですが、本当に信頼のおける友人や家族で使用する場合には
- 危険な目にあっていないか位置情報で知ることができる
- 待ち合わせがしやすい
- スマホを紛失したときに見つけやすい
などの素晴らしい利点を活用することができます。
位置情報を交換する相手を厳選し、「プライベートモード」「おすすめユーザーをオプトアウト」などのモードを活用してゼンリーを使えばとても便利なアプリになりそうです。ゼンリーが気になった方は、記事を参考に安全に使ってみてくださいね。
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